前回書き下ろした記事がバイデン大統領の犬たちのことで、今回もまたメイジャーとチャンプのことです。🐾 Friends, our pawsome mom @FLOTUS arrived today in New Jersey for her first stop of the #HelpIsHere tour about the covid relief package. That’s why we are not back at the WH yet, we’re always in Delaware when she’s away. Once mom is back, we’ll be back too. - Champ & Major pic.twitter.com/27JrPDJW1Y
— The Oval Pawffice® 🇺🇸 Fans (@TheOvalPawffice) March 15, 2021
そんなにファーストドッグ が好きなのか?と聞かれれば、好きです😉
特に13歳のジャーマンシェパードであるご長寿チャンプは私の個人的「推し」の犬の一頭です。
メイジャー事件の真相
さて、今回の話題はチャンプではなくメイジャーが主役です。上の写真の右側の若くて黒いジャーマンシェパードです。
3月の上旬に「大統領の犬メイジャーがシークレットサービスのエージェントに攻撃的に咬みつき、ホワイトハウスからデラウェアのバイデン家に送り返された」という報道がありました。
ええっ!と驚いたのですが、続報を聞くと大したことは無さそうな感じで、翌日ワシントンポスト紙に詳細が報道されました。
噛まれた(咬むじゃない。英語でいえばbiteではなくnip)のはホワイトハウスに新しく配置されたシークレットサービスのエージェント。ドアを開けたら知らない男性が立っていたのに驚いたメイジャーがエージェント氏の手を軽く噛んでしまった。医療ユニットが処置をし、皮膚が少し赤くなっていたが歯も刺さっていないし出血もないとのことでした。
後日、バイデン大統領就任後初のテレビでのロングインタビューでは最後の質問として「ところでメイジャーはホワイトハウスから離れています?」と聞かれていました。インタビュアーは犬小屋と言っているけれど、これはホワイトハウスのこと。
メイジャーとチャンプがホワイトハウスから追放されたという報道を受けてのことです。
動画では4:00のあたりからです。
3月の上旬に「大統領の犬メイジャーがシークレットサービスのエージェントに攻撃的に咬みつき、ホワイトハウスからデラウェアのバイデン家に送り返された」という報道がありました。
ええっ!と驚いたのですが、続報を聞くと大したことは無さそうな感じで、翌日ワシントンポスト紙に詳細が報道されました。
噛まれた(咬むじゃない。英語でいえばbiteではなくnip)のはホワイトハウスに新しく配置されたシークレットサービスのエージェント。ドアを開けたら知らない男性が立っていたのに驚いたメイジャーがエージェント氏の手を軽く噛んでしまった。医療ユニットが処置をし、皮膚が少し赤くなっていたが歯も刺さっていないし出血もないとのことでした。
後日、バイデン大統領就任後初のテレビでのロングインタビューでは最後の質問として「ところでメイジャーはホワイトハウスから離れています?」と聞かれていました。インタビュアーは犬小屋と言っているけれど、これはホワイトハウスのこと。
メイジャーとチャンプがホワイトハウスから追放されたという報道を受けてのことです。
動画では4:00のあたりからです。
大統領は 「答えはYes。ほら、メイジャーは保護犬だったんだ。誰かを咬んだり牙を立てたりはしてないよ。今回のことは彼らの住まいとしてのホワイトハウスそのものが原因じゃないかと思う。何しろドアを開けるたびに黒いジャケットを着た男がそこにいるんだからね。」
ホワイトハウスを離れてデラウェアの自宅にいるのは、追放されたのではなくて大統領とファーストレディーがどちらも公務でしばらくホワイトハウスを離れるためで、メイジャーがトレーニングを受けていることも言及しています。
トレーニング以前に必要なこと
大統領の愛犬が誰かを噛んだ事件は以前にも数件あり、最近ではジョージWブッシュ大統領のスコティッシュテリアのバーニーがリポーターの手に怪我を負わせたことがありました。
これはリードを付けて散歩していたバーニーにリポーターが近づき、バーニーが「来るな!こっち来るな!」と全身で警告していたのを完全に無視して(と言うか、多分撫でたら仲良くなれるくらいに思っていた)頭を撫でようとしたからで、あれで犬が責められたら理不尽過ぎるというものでした。
これはリードを付けて散歩していたバーニーにリポーターが近づき、バーニーが「来るな!こっち来るな!」と全身で警告していたのを完全に無視して(と言うか、多分撫でたら仲良くなれるくらいに思っていた)頭を撫でようとしたからで、あれで犬が責められたら理不尽過ぎるというものでした。
小型犬のバーニーと違ってジャーマンシェパードのメイジャーは「噛んだ」という言葉のインパクトも大きくなります。理不尽だけどね。
メイジャーの報道を受けて、SNS上には膨大な数のリプやコメントが寄せられていましたが、目についたのは「メイジャーは訓練所に預けたほうがいい」というもの。
どうして犬のトレーニングというと「預ける」という発想が増えるんでしょうね。そもそも犬が噛む(または咬む)理由のほとんどは何か脅威を感じたから防御するためです。違う場所で訓練しても、いつも居る場所に原因があれば意味がないのにね。
ドッグトレーナーのヴィクトリア・スティルウェル氏はメイジャーの件について「トレーニングではなくて環境を整えることが重要」と述べています。
ホワイトハウスというあまりにも特異な環境に連れて来られて、飼い主は今までのようにいつも一緒にいることができない、知らない人が入れ替わり立ち替わりやって来る。2歳の犬が混乱してしまうのも無理はありません。
ヴィクトリアは、犬たちが過ごす環境を制限して(多分、エリアを決めて人間がそこに立ち入る際のルールを明確にするということ)犬にとって予測不能なことが極力起こらないようにすることを勧めています。
大統領自身が「ホワイトハウスそのものが原因だと思う」と述べているので、きっと適切な対策が取られることでしょう。
犬にトレーニングは必要ですが、それは犬の行動を押さえつけるためではなく、犬と人間双方が快適に暮らせるためのコミュニケーションを学ぶためです。
トレーニングは重要なツールではあるけれど万能ではない。トレーニングをすれば全ての問題が解決するわけではありません。
ヴィクトリアが言っている「トレーニング以前の問題として環境を整える」というのはホワイトハウスという特殊な環境だけでなく、全ての飼い主が心に留めておきたいことです。
犬が吠えてばかりいて困ると言いながら、道行く人が常に見える窓の側を犬の居場所にしているなどは典型的な「トレーニングの前に環境を」の例です。
アメリカ大統領の犬の生活からも、私たちが考えて参考にできることがたくさんあるという一例です。犬の行動の基礎をしっかり勉強して(ここ大事!)色々な事例と照らし合わせて「どうしてこんな行動をしたのだろう?」と推理するのは実益を兼ね備えた楽しい趣味になり得ますよ。
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