2018/04/16

See the Dog Not the Story

「すべての犬はみんな違う。犬を個として考える。」
これはとても大切なテーマで犬を迎える時に心しておかなくてはいけないことなのですが、同時に「犬という生き物」「○○という犬種」という意識も必要です。

どちらか一方だけではコミュニケーションはうまくいかない。

ビシッと上手に説明できないので、繰り返し手を替え品を替えて、書いていきたいと思っているテーマです。

まずは過去記事の「See the Dog Not the Story」をご紹介します。
タイトルのこの言葉、座右の銘のひとつにしたいくらい(笑)

そしてこの過去記事が、次の書き下ろし記事のテーマにもつながっています。



(以下dog actually 2015年9月14日掲載記事より)

保護犬を家族に迎える時、これだけは心に留めておいたほうが良いという大切なことってなんだろう?と考えてみたいと思います。

保護犬を迎えるにあたって気をつけることと言っても、犬の境遇、性格、受け入れる側の環境、その他諸々は千差万別。すべての例に当てはまる注意事項なんてありません。(またはあり過ぎます。)でも、どんな場合でも心しておくべきことをひとつだけ挙げるとしたら......なんだと思いますか?
複数の保護犬を家族に迎えた経験のある方、保護活動に携わっている方、経験豊富な皆さんが頭に浮かべたことはすべてが正解であると思います。

私が紹介したいと思ったのは、先日カレン・B・ロンドン博士のブログで目にした言葉です。ロンドン博士は動物行動学者/ドッグトレーナーであり、同じく動物行動学者であるパトリシア・マッコーネル博士との共著で成犬の保護犬を家族に迎える時のノウハウをまとめた本も出版している保護犬のエキスパートでもあります。
ロンドン博士が挙げていた言葉は「See the Dog, Not the Story」というもの。直訳すれば「犬を見よ、ストーリーではなく」となりますが、「犬が抱えている過去のお話に捉われるのではなく、その犬自身に注目しよう」ということです。
この言葉は前述のマッコーネル博士との共著に取り掛かっていた時期に、マッコーネル博士が自身のブログで「保護犬を迎える時に大切なことって何だろう?」と読者に問いかけ、意見を募った中で両博士がベストだと感じたものでした。
ひとくちに保護犬と言っても、生まれついての野良だった犬、パピーミルから保護された元繁殖犬、多頭飼い崩壊現場からきた犬、ごく普通に愛されていた家庭犬だったけれど飼い主と死別してしまったなど背景は様々です。どんな環境から来た犬であるのかを知っておくことは対応の仕方を考えるための情報としては有効ですが、いつまでもそこに捉われていては、犬のリハビリの進み具合や成長を見落とすことにもつながります。

たとえ過酷な状況にいた犬であっても、新しい環境できちんとした生活を始めると感情も行動も日々変わっていきます。また同じ現場から保護された犬であっても、それぞれの性格や体力により受けた影響もそれぞれに違います。
犬が抱えているストーリーにのみ注目していると、いつまでたっても「この子は以前虐待を受けていた可哀想な子なんですよ。」と過保護になって犬の社会化を妨げてしまったりする例も少なくありません。
「この犬はこういう犬だ」と決めつけることなく、今現在のその犬の状態に注目して対応することは保護犬に限らず、すべての犬にとって大切なことです。しかし保護犬を家族に迎える場合、ややもすると「可哀想な犬を救うのだ」という部分にのみ力を入れ過ぎてしまうこともありがちです。
もし、これから譲渡会などに行って保護犬たちに会ってみようとお考えでしたら、ぜひSee the Dog, Not the Storyを意識なさってみてください。それだけで、そこにいる団体の人やボランティアの方々に向ける質問の内容も、そして犬たちを見る目も変わってくるかと思います。

【参考サイト】
See the Dog, Not the Story / The BARK

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