2021/04/21

NKLA(NO-KILL Los Angeles) を目指して

ロサンゼルス市がNO KILLシティになった!という記事を書くにあたって、先にこの2013年に書いた記事をアップしておこうと思います。

この写真のピットブルもこのシェルターで保護されている犬です。テーブル型のベッドは通気性が良く清潔に保ちやすくクッション性も優れているため、シェルターでの定番になっている印象です。





(以下dog actually 2013年10月7日掲載記事より)
10月はAdopt-A-Shelter-Dog Month(シェルターの犬を家族に迎えよう月間)です。それにちなんで、今日はロサンゼルスに出来た一番新しい私営アニマルシェルターの紹介をいたします。


このシェルターは、アメリカでも屈指の大きな動物保護団体BEST FRIENDS ANIMAL SOCIETYのロサンゼルス支部によって運営されています。ベストフレンズは2012年の4月に「NKLA=NO-KILL Los Angeles」のスローガンを打ち立てて、様々な活動を始めました。
 2017年までにロサンゼルス市を殺処分ゼロの街にするという目標を掲げて、動物の譲渡会や資金調達のためのイベント、避妊去勢手術の提供、条例改正のための活動などを精力的に行っており、その中でもNKLA運動の目玉とも言えるのが、8月にオープンしたNKLAペットアダプションセンターです。
ロサンゼルスでベストフレンズが運営するアニマルシェルターについては、2012年の2月にオープンしたベストフレンズペットアダプション/避妊手術センターのことを過去の記事で紹介したことがあります。去年オープンしたこの施設は、自治体の施設を保護団体の出資で運営するという新しい試みがなされ、その後も順調に続いています。
そして先日オープンしたNKLAアダプションセンターは、直接の管理運営はベストフレンズではあるけれど、ロサンゼルス市で活動する60以上の保護団体やレスキューグループとの協力で成り立っています。これらの団体は、パートナーという名で呼ばれています。
施設は持っていても規模が小さくて収容できる動物が少ない、動物の送迎や預かりボランティアの人数が少なくてうまく回らない、イベントを行っても集客力が小さいなど、小規模なレスキューグループの悩みは尽きません。そのような団体の情報を一括してまとめ、ボランティアのネットワークを繋ぎ合わせてそれぞれの負担を小さくし、保護活動を円滑に進めて行こうという方針で、アダプションセンターはその統括センターの役割も果たしています。

⇡犬エリアに入ると、さらにこのようにドアで仕切られた部屋に分かれており、1部屋に8つ程の犬舍が設けられている。ドアの隣に設置されているコンピューターにはパートナーの団体が保護している動物達の情報が収められており、シェルター内で気に入った動物がいなかった場合にも、その場で検索できるようになっている。建物全体に空気清浄設備が完備されていて、動物のニオイはほとんどと言っていいくらい感じられない。

このシェルターでは、犬60~90頭、猫35~65頭の収容が可能です。彼らは基本的には、パートナーの団体が預かりボランティアを見つけられなかったり施設がいっぱいで保護できなかったなどの理由でここに来た動物達です。
建物の中には動物達のための施設の他、引き取り希望者との面会室、ゆったりとしたロビー、動物関連の書籍やDVDを揃えたライブラリー、会議室や講義室が設けられ、パートナー団体の譲渡会やセミナーなどに活用されています。
シェルターの所在地はサンタモニカ大通りのすぐ近くでロサンゼルス市の中心地。ハイウェイの出口からも近く、人を集めるのに申し分のない立地です。


⇡小規模なグルーミングサロン程度のケア施設も完備しており、犬達は皆、清潔で綺麗にグルーミングされている。動物のケアをするのはボランティアのプロのトリマーさん達。犬舍内にはフレームタイプのベッド(クッション性・通気性に優れ、衛生的に保ち易い)と毛布、おもちゃが備えられている。犬のサイズや性質により、1犬舍に1頭の場合もあれば、2頭がルームシェアしている場合もある。私の訪問中にもボランティアの人達が入れ替わり立ち替わり出入りして、犬達を順番に散歩に連れ出していた。

ロサンゼルス市におけるシェルターの動物の殺処分率は、順調に減少しています。昨年12月には殺処分率が16%を切りました。この数字には怪我や病気で治療が不可能な動物の安楽死も含まれますので、NO-KILL LAは決して夢物語ではなく、実現可能な目標として射程距離内に入っています。
今年に入ってからも、殺処分率は少しずつながらも順調に減って来ています。これはシェルターへの動物の持ち込みが減って来たことと、シェルターの動物の譲渡率が高くなってきたことの両方の理由によります。シェルターへの持ち込みが減ったことは経済が回復基調になって来たことも関係するのですが、避妊去勢手術の提供が増えたことも大きな理由です。譲渡率のアップは言うに及ばず、ベストフレンズがロサンゼルスのホームレスアニマル達に及ぼしたインパクトは、本当に大きなものです。

《参考サイト》
http://nkla.org/

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