2018/03/12

アメリカンドッグフードの表示規定2

長かったので2つに分けた記事の後半です。
本文の中でも書いていて、繰り返しになりますが、
ミールや副産物が使われている=4Dミートが使われているではありません!

他の部分にも目を向けて、総合的にフードの品質を判断することが大切です。


(以下dog actually 2012年4月23日掲載記事より)
(photo by Counselling )



さて、先にあげたルールのパーセンテージの規定にはミールや副産物は含まれないと書きました。ではミールや副産物ってなんでしょう?牛肉や鶏肉などの肉との違いは?
FDAでは牛肉や鶏肉など「肉」の定義を「屠殺された動物の筋組織」としています。

「ミール」の定義は「血液、毛、角、皮、胃、腸、またその内容物を除いた動物の組織を加工したもの」としています。
なんだかちょっとオドロオドロしい感じで、イメージが湧きにくいですね。

ミールはペットフードのパッケージの原材料一覧の中ではチキンミールやラムミールという形で表示されているのが普通です。AAFCOの定義では「細かく挽き、乾燥させた動物の組織。血液、毛、ひづめ、角、皮、胃腸とその内容物は含まない。」としています。簡単に言えば肉を挽いて乾燥させたものですね。フィッシュミールの場合は丸ごとの魚を細かく挽いて乾燥させたものを言います。
これらミールは上記ルールのパーセンテージの規定外ですが、フードの原材料の中でタンパク源としての大きな役割を果たしています。

副産物(by-product)は食肉副産物とかチキン副産物という形で表示されます。
AAFCOは食肉副産物を「肉以外の動物の組織。肺、脾臓、腎臓、脳、肝臓、血液、骨、胃、腸、その内容物を含む。ただし毛、角、歯、ひづめは含まない。」としています。チキン(家禽)副産物は「肉以外の家禽の組織。頭、首、足、卵管内容物、腸を含む。ただし羽は含まない。」としています。

このミールと副産物、「プレミアム」と呼ばれるフードでは使っていないことを大きく宣伝に使ったり、フードの選び方指南等では副産物は避けましょうと言われているのもよく目にします。実際に原材料一覧を見て副産物が使われていないフードを選んでいる方も多いのではないでしょうか。

しかし食餌を手作りしている方などでは、わざわざ鶏の頭や足を買って来て与えたり、内臓肉を取り寄せたりしている人もたくさんいます。それとフードに含まれる副産物とでは何が違うのでしょうか?
それはFDAが定める規定の違いです。FDAは動物向けの飼料のミールや副産物には「屠殺以外で死んだ動物の組織」を使うことを許可しています。人間の食料としては流通することができない、病気や事故で死んだ食肉動物(いわゆる4Dミート)ということですね。
誤解のないように書いておくと、全てのミールや副産物が病気や事故で死んだ食肉動物から作られているというわけではありません。普通に食肉用に屠殺された動物の肉や内臓肉を使っている製品も多くあります。そこは製造している会社を信用するしかないところです。

ところで今回この記事を書くにあたり、日本で販売されているドッグフードの原材料一覧を色々見て驚いたことがありました。
それはアメリカと日本両方で販売している同じ製品で、アメリカの原材料にはby-productとあるのに日本の原材料表では「副産物」の文字を見ることが非常に少なかったこと。アメリカと日本で処方を変えている?そんなことをしたら値段が3倍にも4倍にもなってしまうはず。

答えは簡単。日本での原材料表示は鶏肉も鶏肉副産物もチキンミールも全部一緒にして「鶏肉」「チキン等肉類」というような書き方が許されているから。
2009年6月からペットフード安全法が施行されていますが、こんな言葉のトリックもたくさんあります。肉の種類の後に「等」「類」などと付いていない表示のフードもありますし、副産物を使っていることをきちんと表示しているフードもあります。

その辺りをきちんと見極めて選んでいくのは消費者の仕事。日本であれアメリカであれ、愛犬の為に目を光らせていたいものです。

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