2018/03/11

そのペットフードのラベル、正しいですか?

2014年にこの記事をアップした時にはFacebookやTwitterなどに「どこのメーカーなのかが分かればいいのに」という声がたくさんアップされていました。
「そりゃそうだよねえ」と思いつつ、研究者としてはメーカー相手にそんなリスクを抱えるわけにはいかないから、これは仕方がない部分ですよね。気になるけど。

(dog actually 2014年10月27日掲載記事より)




(image by OpenClipart-Vectors )

愛犬のために頭を悩ませて選ぶペットフード。私もペットフード売り場で、眉間にシワを寄せてラベルとにらめっこしながら、原材料や添加物を吟味してフードを選ぶ一人ですが、もしもそのラベルに表示されている内容が正しくないとしたら?そんなショッキングな研究論文が発表されました。もちろん全てのペットフードのラベルが信用できないと言うわけではありませんので、心を落ち着けて詳しい続きをご覧ください。


ペットフードのラベルの表示の誤りに関する論文が発表されたのは、食の安全に関する研究を扱う国際的な科学誌「Food Control」。研究リサーチを行ったのはカリフォルニア州オレンジ郡にあるチャップマン大学のフードサイエンス・プログラムです。
研究対象となったのは一般的に販売されている52種類のペットフードです。それぞれのフードからDNAを抽出し、牛、ヤギ、羊、鶏、ガチョウ、七面鳥、豚、馬の肉が含まれるかどうかをテストしました。
結果は52の製品のうち、31のペットフードはラベルに記載されている通りの原材料が使われていました。
20のペットフードにラベル記載に誤りがある可能性があり、そのうちの16のフードにはラベルに記載されていない肉(上記8種の肉のうちのどれか)が含まれていました。
ラベルに記載されていないのに、実際には含まれていた肉の種類で最も多かったのは豚肉でした。
また20のうち3つのフードではラベルに記載されている通りの種類の肉ではあるが、その形態が表示とは違うものが含まれていました。例えばラベルには「鶏肉」とのみ書かれているけれど、実際には「鶏副産物」が含まれていたというようなことです。
そして52のうち残り1つのペットフードには、ラベルに記載されておらず確認のとれない肉が含まれていました。俗に「ミステリーミート」と呼ばれる物です。
52のどの製品にも馬の肉は含まれていませんでした。昨年、ヨーロッパとアメリカのスーパーマーケットやファストフード店で牛ひき肉と称して馬肉が販売されていた件を受けて、これが最も懸念されていたことで、そもそもこのリサーチを行うきっかけでもありました。
(日本では高級食材、健康的な肉として人気の高い馬肉ですが、アメリカでは馬肉を食べる文化がありません。そのため国内には馬の屠殺場も無く、食用に適する肉かどうか検査されずに流通しているというところが問題になります。)
ラベルに記載されている原材料とは違うものが含まれることで、最も危険に晒されるのは食物アレルギーのある動物です。せっかくラベルを確認して避けたはずの食材が含まれていては話になりません。今回のリサーチを行った研究員は、ラベルの誤表記がたまたま起こった偶発的なものなのか、故意に仕組まれたものなのか、また生産工程のどの時点で起こっているのかは分からないとして、今後さらなる研究リサーチが必要であるとしています。
「ペットフードの製造や原材料表示については、連邦レベルと州レベルの両方で規制が有り基準が定められてはいます。しかし食材の調達が国をまたいで行われグローバル化の進んだ現代においては、食品偽装や誤表記が発生する可能性はますます膨れ上がっていると言えるでしょう。」というのは、論文の共著者のひとりロザリー・ヘルバーグ博士の言葉です。


さて、上に示した画像は我が家に買い置きしてあるウェットフードのラベル表記です。英語の細かい文字がビッシリ詰まっていて恐縮なのですが、見て頂くと良い内容の原材料だとお分かり頂けるかと思います。
でもこれが信用できないとしたら?私はこのフードの原材料を疑ってかかるべきでしょうか?私は今のところ、このメーカーのフードを信用して購入し続けるつもりです。元々あれこれと調べたり、実際に購入して吟味して辿り着いたメーカーなので、ここはもう腹を決めて信頼するしかないと思っています。
こんな記事を書くと、今お手元にあるフードが不安になる方もいらっしゃるかもしれません。しかし今現在ご愛犬が元気でいるならそれで良しとして、飼い主がドーンと構えていることも大切ではないかと思います。
その上で、情報としてペットフードの中にはラベルに表記されているのとは違う原材料が使われているものもあるという可能性を知っておき、「ここならば」と信頼できる製造メーカーや販売店を選んでおく。愛犬の毎日の食餌、安心して自信を持って与えられるようにしておきたいですね。


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